【東京文化採集】Vol.4 茅場町・兜町

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茅場町・兜町は日本を支える金融の街、日本橋茅場町・兜町。東京駅にも徒歩で行けるほどの距離で、アクセス環境が良いのが特徴です。

『この街の幸福論。』

茅場町・兜町は、東京証券取引所を中心に証券会社が数多く集まった、いわば日本のウォール・ストリートです。日本中が好景気に沸いた80年代のバブル期は、町に人があふれるほど。道の両側に証券会社の看板が連なる景観は独特の雰囲気があります。現在はFintech企業や遊休不動産を活用した新しい取り組みなどが目立ちます。
明治以降から受け継がれてた来た金融の街の気配と共に、新たに何かを始める「コト始め街」として、茅場町・兜町はこれからも多くの”はじまり”を作っていきそうです。

日本の金融の中心飲食店が多いのもこの街の特徴。

日本で初めて銀行ができたのも、日本橋兜町です。いまは記念の文字盤しか残っていませんが、日本の金融経済は日本橋兜町抜きには語れないと思います。日本の資本主義の父といわれ、第一国立銀行や東京証券取引所など多種多様な企業の設立・経営に関わった渋沢栄一の私邸があったのもこの界隈。豪奢な西洋建築の渋沢邸は、日本橋の名所として絵葉書にもなっている。

紹介する場所

A. 日本橋日枝神社

日本橋日枝神社の御祭神は『大山咋神(おおやまいくのかみ)』『国常立神(くにのとこたちのかみ)』『伊弉冉神(いざなみのかみ)』『足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)』といった日枝大神です。また、相殿は菅原大神・稲荷大神・浅間大神が祭られています。
日本橋日枝神社は、1590年に徳川家康公が江戸城に入城し日枝大神を崇敬されたのち、御旅所のある『八丁堀北嶋祓所』まで、みこしが船で神幸されたことが始まりです。

『山王宮』と『山王権現の遥拝の社』が建造され、山王祭の際に、この二社の手前に仮殿が建造されたと1800年の江戸名所図会巻二に記されています。1877年には、山王宮が無格社日枝神社へと名を変え、1929年に日本橋日枝神社と改称されました。関東大震災や東京大空襲などによる複数回の改修を経て、2010年に行った外装工事後より現在に至ります。(徒歩1分)

B. CAFE SALVADOR BUSINESS SALON

一般的なカフェスペースと、BUSINESS SALONスペースが併設されたカフェです。定期的なイベント開催や投資家向けセミナーなど、これからのビジネスの出会いの場にもなっている。スペイン語とポルトガル語で“救世主”を意味するSALVADORは、今を生きる救世主たちが、この場所を介して出会い、語り合い、共に鮮やかな絵を描いて欲しい、そんな思いを込めて「CAFE SALVADOR BUSINESS SALON」と言う名前がついています。
はじまり商店街でも定期的にイベントを開催しています。(徒歩1分)

C. IMANO FRUIT FACTORY

茅場町駅すぐそばにある、1952(昭和27)年創業の果実専門店。創業以来、厳選した旬のフルーツを提供し、地域の人にも親しまれている名店。
店内奥にはデザートコーナーがあり、果物を丸ごと使ったスムージーやゼリー、ケーキなどが揃う。おすすめは、良心的なプライス設定ながら期待を裏切らないボリュームの『フルーツサンド』。季節によってフルーツの内容が変わるのも楽しい。大粒のあまおうが3粒も入った『あまおうのフルーツサンド』も人気メニューの一つで、早い時間に売り切れてしまうことも多い。

店内には小さなイートインスペースも設けられており、ゆっくりと新鮮なフルーツを頬張ることができる。(徒歩1分)

D. サン茶房

昭和26年(1951年)の創業以来、ずっとこの場所で茅場町の変化を見守り続けている。

日本の経済成長とともに、お店は大繁盛。住み込みスタッフも雇い入れるほどの忙しい毎日だったそう。現在はオーナーさんのペースに合わせ、コーヒーや、看板メニューの『ゴールデンジュース』など喫茶メニューを中心に営業している。創業以来、常連の多くは近隣の会社員。上司に連れられて初めてやってきた人が気に入り、自分の後輩にも伝える形で、世代を超えて愛され続けている。人々が集う都会のオアシスとして末永く愛されていくだろう。(徒歩2分)

E. 鳥徳

日本橋茅場町にある鳥徳は、明治時代から続く鶏料理の店。
種類の豊富なランチメニューは、証券や金融関連の企業が集うこの界隈ならではエピソードから生まれている。中でもいちばん人気の重箱弁当。長年愛されてきたメニューのうち、とりわけ人気が高いのが『特製B弁当』。一段目に焼き鳥3本(ひな肉、もつ焼き、つくね)と一口チキンカツ2切れ、玉子焼きが入り、二段目にはご飯がぎっしり詰まっている。仕事でよいことがあると、これらのおかずに鰻の蒲焼きを加えた『特製C弁当』を頼む常連客もいるという。

昭和の香りを色濃く残し、まるで映画に登場する建物のような佇まいの鳥徳。戦後すぐに建てられた店舗は、少しずつ手を加えながら、いまも大切に守られている茅場町の名店です。(徒歩1分)

F.オムニポロス・トウキョウ(Omnipollos Tokyo)

日本橋兜町の元うなぎ屋だった美しい小さな木造建築を改修し、ビールスタンドとして生まれ変わった「オムニポロス・トウキョウ」は、木造建築本来の佇まいを可能な限り残しつつ、サイケデリックな表現を用いて幻想的でユニークな店舗空間へと一新。
提供されるビールは、ソフトで飲みやすいアメリカンペールエール、IPAやピルスナーをはじめ全11種類。マンゴーとバニラを使ったサワービールや、ラズベリー、メープルシロップ、パイをふんだんに取り込んだ香りを楽しめるピンク色のデザートビール、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーとベリー尽くしのビールなど、ビールが苦手な人でも飲みやすい果実感あふれるフルーツビールもふんだんに用意。自慢のラインナップを日本で楽しめるのはここだけなので、ちょっとした特別感があります。(徒歩2分)

G. K5

ホテル名「K5」の意味は「兜町第5平和ビル」からKABUTO(兜)のKと、第5の5を組み合わせたもの。建物内を複合型とし「マイクロ・コンプレックス」を推進。2階から4階には「HOTEL K5」の客室、1階の飲食フロアには人気レストラン「KABI」の流れを汲む新店舗「caveman(ケイヴマン)」が開業し、滞在客の朝食も含め食事を提供しています。同フロアには話題のコーヒーショップ「SWITCH COFFEE TOKYO」が隣り合っている。田中開さんと野村空人さんがプロデュースするバー「青淵(アオ)」も出店。

さらに地下1階にはビアホールがあり、ニューヨークのクラフトビールブランド「ブルックリン・ブルワリー」のフラッグシップ店「B(ビー)」が開業した。ホテルも店舗も、今までに日本には見られなかった斬新な展開となった。

客室は全20室。20~80平方メートルの客室はそれぞれに同じものは無く、「都市における自然との共存」をテーマに“Returning to the Nature(自然に帰る)と謳う。客室内には確かに植物が多く配され、木、和紙、石、ガラスなど天然素材が使われている。

特に最上4階の部屋はいずれも天井が高く開放感がある。インテリアデザイン、プロダクトデザインは、ストックホルムを拠点として活躍する、3名の建築家パートナーシップ「CLAESSON KOIVISTO RUNE」率いるデザインチームが担当している。

国内を俯瞰すると、大手も外資系も、「K5」のような個人のブティック系ホテルでもトップを先導するのは若者たちで、これからますますこの流れは加速しそうだ。(徒歩4分)

H. 東京証券取引所

東京証券取引所は、日本最大の証券取引所です。略して東証とも呼ばれます。

東京証券取引所には、1部、2部、マザーズ、JASDAQ(スタンダード・グロース)などの市場があり、株主数・流通株式・上場時価総額・事業継続年数等の上場基準によって分かれています。
東京証券取引所では、2022年4月に現在の東証1部、2部、マザーズ、ジャスダックの既存4市場を廃止し、業績や時価総額などを基準に、あらたに「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編する予定です。
起業したい方、株を興味がある方は是非一度訪れて欲しい場所です。(徒歩4分)

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