【東京文化採集】Vol.11 田原町

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浅草エリアの南西に位置する「田原町」は、飲食店に携わる方になじみ深い「かっぱ橋道具街通り」を始め、浅草寺・雷門・花やしきといった浅草の観光名所が徒歩圏内にあります。飲食店は国際通り沿いを中心にして駅北側に集まっていますが、近年では駅南側にオシャレな雰囲気のカフェなども増えてきている注目のエリアです。

『この街の幸福論。』

田原町は浅草と近いこともあり、下町情緒が残るエリアで、閑静な住宅街が広がっており、住みやすさは抜群です。

駅の周りにはスーパーや飲食店が多数点在しているので、暮らしで不便することもありません。
浅草までは徒歩圏内なので、休日の散歩がてらにふらっと歩く楽しさもあります。
下町ならではの風情を残しつつ、新しいお店や名店と新旧が入り混じる街のあり方には、独特の居心地の良さが混在していると感じます。特に女性が街歩きをするのに、オススメの街だと思います。

田原町といえば、かっぱ橋道具街。

田原町を代表するのがかっぱ橋道具街です。
かっぱ橋道具街とは多彩な調理道具や食器をあつかう問屋街で、プロアマチュア問わず使えます。かっぱ橋道具街の歴史は大正時代からはじまったと言われ、できた当初は数軒だったお店も、現在は170店以上のお店が軒を連ねています。

またお店が多いだけでなく、リーズナブルな価格帯が魅力です。めずらしい調理道具や食器が見つかったり、掘り出し物が見つかったり、歩くだけでも楽しい街と言えます。厨房機器や看板なども販売されているので、お店を経営する人の強い味方です。

最近は食品サンプルをあつかうお店も増え、外国人旅行者に人気を集めています。
食品サンプルをつくる体験教室もあるので、思い出づくりにぜひ利用してみてください。

紹介する場所。

地図URL

A.駒形どぜう 本店

1801年創業、江戸・東京・浅草に200年続くどじょう料理店。駒形本店は、江戸時代の代表的な商家造り、出し桁造りを用いています。当時、大名行列を見下ろすことがないように通りに面した二階には窓がありません。見た目よりも店内は広く、暖簾をくぐると目の前にひろがる入れ込み席は、江戸の風情がそのままに残った空間です。

B.LUCENT COFFEE

店名の”LUCENT” (半透明な・光る・輝く) には「何かに染まらず、半透明に自然に溶け込む日常の一部」という思いから名付けられており、「コーヒーで人々の暮らしを豊かにする」がコンセプト。
店内は白を基調としたシンプルでスタイリッシュでありながら、居心地がよくお客さま同士の会話も生まれやすいひと続きで高さも絶妙なベンチを設置。温かみのある照明やドライフラワー、観葉植物なども合わさってアットホームな空間になっています。

C. パンのペリカン

浅草の田原町にうまいパン店ペリカンがある。商品はもっちりした食感が味わい深い食パンとロールパンのみ。予約可能だが、1日分に当たる食パン400〜500本、ロールパン4000個が売り切れたら閉店。ここ数年の“パンブーム”の一翼を担っているといっていい。地道に誠実に、素朴で飽きのこないパンをつくり続けて約80年。
​​最近では、「パンのペリカン」は、お店から歩いて5分足らずの場所に新たに「ペリカンカフェ」がオープン。ここでもペリカンのパンを食べることができるので、是非訪れて欲しい場所です。

D. 道具屋nobori

重厚感のある木の扉にガラス窓。ここ蔵前エリアには、まるでフランスのアンティークショップのような、同じ雰囲気をまとったお店が点在する。“人とともに暮らしていく、古き良き道具と居心地の良い日用品たち”をコンセプトに、うつわやグラスからホウキなど掃除道具まで、和・洋、作家もの・メーカーもの・アンティーク問わずに、日常で使いやすいと思ったものを寄り添って使えるさまざまな“道具”を扱っています。

E.from afar

印刷工場だったスペースを改装した店内は、カウンターや棚などは手作りでその他の家具や照明も、こだわって集めたアンティークな品々です。カウンター奥には、アンティークのカップがずらり。
個人的なオススメはプリン。喫茶店を意識した、クラシカルな固めスタイルです。人気の秘密は、卵の味わいがしっかり感じられることとバニラビーンズの風味、そしてほろ苦いカラメルのアクセントになった極上の逸品です。

F.東本願寺

浄土真宗東本願寺派本山の東本願寺は、台東区西浅草にある寺院で、浄土真宗東本願寺派本山東本願寺と称します。徳川家康の命で教如が創建した江戸神田道場光瑞寺に始まり、明暦の大火後現在地に移りました。広い寺域と多くの堂塔を持ち、正徳元年(1711)以降朝鮮通信使の宿舎となっていました。1988年に結成された浄土真宗東本願寺派の本山で、かつては東京本願寺と呼ばれていました。本尊は阿弥陀如来。

G. カフェ・オトノヴァ

家具や、置物、内装まで、隅から隅まですべてヨーロッパを意識したアンティークのものを使っており、お店に入った途端、別の世界に入り込んだような感覚に。
店内を眺めていると、入り口にずらっとレコードも。店主は元々、大手タワーレコードでレコードのバイヤーをやっていたそう。店内のBGMも、ボサノバ、ジャズ、フレンチを中心に、幅広くセレクト。「音の場を提供するのは、美味しい料理の提供と一緒の感覚」と店主が話していた通り、セレクトから音質まで音響のすべてにもこだわった素敵な空間です。

H.かっぱ橋道具街

大正時代に誕生し、調理器具や食器など飲食業向けの問屋街として発展してきた「かっぱ橋道具街」。今では170店近くの道具店が立ち並び、国内外から人が訪れる観光地にもなっています。
日常使いの食器や便利な調理器具がリーズナブルに買えるだけでなく、ラーメン屋で見るような巨大な寸胴鍋や、飲食店でおなじみの食品サンプル、テイクアウト用の容器まで何でも揃います。お店によって、オリジナルの食器や型などを特注で作ってもらう相談も可能です。
プロ向け商品から一般家庭向け、最新のものからレトロな商品まで何でも揃うに一度行ってみてはいかがでしょうか??

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