【イベントレポート】TOKYO ISLANDS MEETING Vol.3 利島の魅力・神代椿と新しい特産品「利島の明日葉椿油ソース」が生まれるまで

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「TOKYO ISLANDS MEETING」の第3回のテーマは利島(としま)。東京からジェット船で約2時間半で到着する、周囲約8kmの小ぢんまりとした島です。
土地の約80%は椿林に覆われており、古くから良質な椿油を生み出してきました。またIターン者も多く、移住者を中心に島全体を盛り上げているということで注目されている島でもあります。

今回は、利島に来て8年目のJA利島に勤める加藤さんと、利島の椿油のブランディングを進めるべくアドバイザーを務めている染谷さんのお2人をゲストにお迎えしました。

まずは、加藤さんから利島の新しい名産品として開発された「利島の明日葉椿油ソース」が誕生するまでのストーリー。島の有志で利島を代表する商品を開発しようという試みの中で、具体的に椿油と明日葉を使ったソースというアイデアが出たのが2020年のことでした。食の専門家の指導を得ながら、島の方々にも試食していただく中で製品をブラッシュアップしていったのです。

驚いたのは開発の過程で常にたくさんの島の方々が関わられているということ。島民の皆さんに試食してもらい、販売の直前までラベルにこだわって、2022年1月23日の青山ファーマーズマーケットにて初お披露目となりました。

青山ファーマーズマーケットでは100個の在庫はあっという間に完売。今回は先着50名の参加者の皆様に「利島の明日葉椿油ソース」がプレゼントされましたが、パスタやご飯に和えたり、クラッカーに乗せておつまみにしたりと思い思いに楽しんでくださっていました。サラダやお豆腐にかけるなど、シンプルな素材に合わせるのもおすすめです。現在利島の明日葉椿油ソースは、既にインターネットで販売中ですので、気軽に入手できますよ。

後半は染谷さんより、アドバイザーとして何度も利島を訪れた経験から島の魅力を語っていただきました。一周を徒歩で歩ける距離感、椿の花が一面に咲き、落ちた花が地面を埋め尽くす美しさ、そして神社が多くあるという神秘的な側面。利島に通ううちに自然に抗わずに生きる魅力が理解できるようになったと語っていました。

お二人が共通して挙げていた島の魅力は、「人の良さ」でした。島は300人ほどしかいないため、手を上げれば何かをやらせてもらえる、自分の声が届くというのも魅力なのだそうです。島ではふるさとワーキングホリデーなどで学生さんを受け入れているほか、経験ある移住者の方々が新しい移住者をサポートする良い循環も生まれています。小さい面積の中に、人のあたたかさと自然の美しさがぎゅっと詰まった利島に少し近づけた気がしたイベントでした。

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