【アフタレポート】ファシリテーションを学ぶゼミ 1回目

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【ファシリテーションとは一体なんだろう??】

皆さんは「ファシリテーション」と聞いて、何を想像するだろうか?

「周りの意見を引き出す」「会場(場)の雰囲気を良くする/盛り上げる」「話をまとめる」

などの会議のような場で「引っ張る事やまとめる」ような「役割」を想像する方が多いのではないだろうか??                    たしかに「引っ張る」「まとめる」などのように先導をするような「リーダシップ性」も必要だが、今回の「ファシリテーションを学ぶゼミ」を主催する 高越は「ファシリテーション」とは「一人ひとりの個性や良さを引き出す」事と考えている。  

また、全4回あるゼミでは全て講師が違う為、「自分にとってのファシリテーション」を感じ取って「自分なりのファシリテーション」を学び、持ち帰って頂きたいと考えている。

【今回の参加者の自己紹介と想い】

初回の「ファシリテーションゼミ」に参加して頂いた方は7名で、「なぜ参加して頂いたのか」と「ゼミで学びたいこと」をまとめると3つのグループに分けることが出来たので参加者の名前を伏せて紹介をする。

〈コミュニケーション・チームビルディングを円滑にとりたい〉

Aさん

ソフトウェアの会社勤務。会議などでメンバーの意見を引き出すことに課題感を自ら感じ「意見を聞き出す/引き出す」技術を学びたい

Bさん

ビルマネジメントの取締役として色々な部署や職種とのHUBとなっている。様々な人と交流しながら仕事をしている為「コミュニケーションのコツ」を学びたい

Cさん

保育園で看護師として勤務。仕事内容で保護者・職場の人とのコミュニケーションをうまく取れるようになりたい。また人生に迷いを感じ、様々な人と話をして「生きるヒント」を探しにも来た。

〈新しい発見や気付きを求めに〉

Dさん

「2枚めの名刺」というNPO法人に所属。新しいスキルとしてファシリテーションを学びたい

Eさん

昨年「はじまり商店街」のイベントに参加して頂き、その時のイベントで「自分にはない考えや気付き」があったと感じて頂いた事が動機の一つ。今回のゼミに参加し、交流の中で学びの選択肢を増やしたい

〈新しい発見を得る為に〉

Fさん

専業主婦。地元の母校が廃校寸前になったときに、役所相手に反対運動を行う。役所相手に話をただ持ち込むだけでは不十分で、「相手が何を求め自分達から何を提案できるのか」という部分に気づきがあり、「相手に響く伝え方」をすればよかったと学んだ。その経験からファシリテーションについて学びたいという欲がでた。

Gさん

運送業の事務として勤務。他人と話す事が苦手だが、相手との会話の中で学びを多く感じる為、「相手の良いところ」を引き出す用になりたいと思い今回のゼミを学ぶ

という7名が今回のゼミに参加して頂いた。

【ファシリテーターゼミ 1回目講師の紹介】

はじまり商店街 代表 柴田大輔(以下、柴田と略す)。

柴田は幼少期から「なぜ?」「なんでそうなるの?」と疑問を持つことが多くあったそうだ。両親や大人たちに「問い」を投げかけても多くの大人たちは答えられない事があり、その体験から「コミュニケーション」に疑問をもつ少年だったようだ。

そんな柴田が唱える「ファシリテーション」はシンプルに「対話」であった。

対話の中で意識している部分は「傾聴」「共感」「感情に寄り添う」「考えながら伝える」ということだ。

対話の中で相手に寄り添い話を聞き、「なぜあの人はこの部分に疑問を持っているのだろう」と考え、対話を行いながら自分の意見を伝え、場に共感が生まれる。この一貫性こそ柴田にとっての「ファシリテーション=対話」という考えであった

柴田はファシリテーションを行う中で自分の事を「情報収集癖」があると例えているが、その根底には「自分の好きな情報を人に伝え、面白い人と繋がりたい」という想いがあるようだ。

なので、日常的に自分の中で疑問を持ったことに対して「なぜ自分は疑問をもったのか」という問いを自分に問いかけ、深堀りする癖があるようだ。

【ワーク兼ディスカッション】

今回のワークは参加者と柴田が同じテーブルに座り、柴田は

「どんな話し方をしているのか」「どんな問いを投げかけているのか」

など実際にチーム内で柴田の「ファシリテーション=対話」を見て学ぶ事が出来るようにワークを行えるよう高越が話しやすいように議題を用意し、その議題に対してディスカッションを行う内容となった。

今回の議題は

「あなたが暮らしたい街は?」 ②「あなたのジブンゴト(すきなモノや大切にしている考え)は?」

という2種類の問いを投げかけた。

どちらも「ゴール」や「正解」がない事が今回の問いのテーマ。今回の参加者7名は中3名が「暮らしたい街について」4名が「あなたのジブンゴトとは」を選択した。

①「あなたが暮らしたい街は?」

さっそくいきなりの「問い」から対話は始まる

「あなたは今どこに住んでいるんですか?」 「あなたの街はどうですか?居心地は良いですか」という問いに各々が意見をする。

途中、相槌や「良いですよね。その場所」や「なんでそう思うんですか?」などの反応をしながら一人ひとりと対話を繰り返しながら、街の情報を膨らます。そして、3人の共通点を見つけながら自分なりの意見も伝えるようにしていた。

今回は偶然にも柴田がすべての街を知っていたのもあり、会話は常時盛り上がっており楽しい雰囲気にも見えました。普段から柴田は街歩きをしながら街の情報収集を行ている為、共通の話題が多かったのも今回のディスカッションの特徴だったと思った。

②「あなたのジブンゴト(すきなモノや大切にしている考え)は?」

「暮らしたい」街と比べて若干重い雰囲気のディスカッション内容。

柴田は今回のゼミ内で「ジブンゴト」の事を「自分の決めたことや好きなこと」と表現していたが、ジブンゴトの招待を少しだけ見える化するために各個人の中で

・好きなこと

・嫌いなこと

・得意なこと

・苦手なこと

以上の4つの事がわかれば「ジブンゴト」の正体が少しづつ見えてくるというアドバイスが共有された。あなたの中で上記4つにはなにが当てはまりますか??そして、あなたの好きなことや得意なことは何でしょうか?

今回のゼミに参加しての学び

今回のゼミを受講し、ファシリテーションとは「対話の連続」であることを学んだ。

普段の会話から「相手に寄り添う意識」をしながら相手にもっと興味を持つ大切さを学んだ気がする。

会話の中で「なぜあなたはそう思うの?」「なんでそのような行動に移ったの?」

など相手へ興味を持つことで情報収集ができ、日々の会話が対話に変化し、

相手との繋がりから新たな学びが生まれることかと思う。

日々の会話から相手へ興味を持ち、もっと対話をしようと思った。

はじまり商店街 インターン生

本村 俊樹

この記事を書いた人