【イベントレポート】TOKYO ISLANDS MEETING Vol.1 島酒応援団の熱い思いを感じるイベント!

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はじまり商店街が東京の島や島の人々の魅力を伝えるオンラインイベントシリーズ「TOKYO ISLANDS MEETING」の第1回が2022年1月28日にスタートしました。東京には11の有人島があり、それぞれが独自の文化や歴史を持っています。そんな島の魅力を、島の方々と交流しながら探っていくイベントです。

第1回のテーマは「島酒入門!歴史ある島酒の秘密」。実は東京の島々は、焼酎を中心に酒造りが盛んなのです。今回はすでに島酒が好きで島酒片手に参加してくださっている方、お酒は好きだけど島酒は知らなかったという方、そして将来は焼酎を作ってみたいとおっしゃる方まで多くの方が集まりました。

まず最初のパートは焼酎ライターの町田正英さんより、東京島酒の歴史や魅力を語っていただきました。
町田さんからは「東京にも焼酎聖地があるということを知ってほしい」と力説。

焼酎と言えばやはり九州のイメージが強いですが、実は島酒も九州から伝来した文化の影響を大きく受けています。1853年、鹿児島から流人として八丈島にやってきた丹宗庄右衛門さんが芋焼酎の製造方法を八丈島に持ち込み、本格的な焼酎製造が始まったのです。東京の島に流される罪人たちは当時の政治的事情で流されてしまった知識人が多く、彼らからもたらされた知識や教養は大きいのだとか。

そうして伝わった焼酎の製法は東京の島に広く伝わり、伊豆諸島に豊かな焼酎文化を生み出していったのです。麦麹と芋、麦麹と麦、そのブレンドなど今では島酒の個性はどんどん広がっています。一方小笠原諸島ではサトウキビ栽培が盛んだったことからラム酒製造がおこなわれており、東京の島が生み出すお酒の世界の深さに驚きます。

後半は八丈島の酒蔵から生中継。八丈興発の小宮山善友さんによるオンライン酒造見学です。

八丈興発は昭和22年に創業され、当初は黒糖の搾りかすで焼酎を作っていたのですが、黒糖での焼酎が奄美諸島でしか作れなくなり、昭和30年から麦麹と芋の焼酎を製造するようになったそうです。

小宮山さんには麦から麹をつくる過程から蒸留の機械まで丁寧に見せていただきました。蒸留機は100℃の昔ながらのやり方でつくるとさっぱりした味になり、減圧機で気圧を下げ、沸点を下げてつくるとさっぱりした味になるそうです。

その後は参加者の方の質問に答えていただく時間となりました。

島ならではの飲み方についての質問では、意外にも島ではお湯割りという飲み方はしないというお話が出ていました。九州の焼酎と言えばお湯割りという印象があるだけに意外ですね。でも、実際は島酒もお湯割りでいただくと豊かな香りが楽しめるんですよ!お湯の最適温度は70℃だそうです。

本編が終わった後はオンライン親睦会で乾杯。オンラインではありますが、島酒の背景にあるストーリーや作られている環境を知ることで、作り手さんとの距離が近くなった気がしました。これからも色々な島酒を飲んで応援していきたいと思います!

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