【2022/7/29島根レポート】暮らしを育てる『島根の日常』 〜人とのつながりで見つけた松江での持続可能な暮らし方〜

  • -
    コピー

7月29日(金)、オンライン配信にて”暮らしを育てる『島根の日常』 〜人とのつながりで見つけた松江での持続可能な暮らし方〜”を開催しました。

◎暮らしを育てる『島根の日常』を届けるシリーズ

3年目に入りましたこちらのシリーズ。始まったのはコロナ禍、自分や家族との暮らしを見つめ直すきっかけも多い時期でした。それは今でも変わらず、社会の変化にこれからの暮らしをいろんな側面から考え直してみたいと思う方も多いように思います。

都会では味わえない暮らしの豊かさとはどんなものなのか。

今期初のゲストは都会での暮らしで”働き方”という側面から、自分を見つめ直すキッカケがあり、人と人とのつながりで島根に暮らすこととなりました。
松江市地域資源活用コーディネーター(地域おこし協力隊)を経て、現在は「人の想い」や「関係性」に焦点を当て「インクルーシブな地域の未来づくり」をテーマに、松江で活動を続けている桐山尚子さんです。今回は、そんな彼女の“暮らし”についてお届けしました。

参加属性は関東圏からが半分、他は北海道から福岡まで色んな場所からのご参加がありました。初めての参加が約7割、残りは2回以上参加してくださっているリピーターでした。継続的にしてきたことで、毎回安定して2〜3割のリピーターが参加するようになってきました。参加理由は、ゲストへの興味と島根暮らしが約6割。その他の興味関心キーワードは、働き方・パラレルワーク・松江市でした。

ふるさと島根定住財団原早紀子さんから

定住財団の原さんから、毎度恒例となりましたやさしい島根県入門のお話。初めての参加者も多いので、日本地図から島根県の位置、島根県の中で松江市の場所も紹介してくれました。松江市は原さんの生まれ育ったところの隣町とのことで、実際撮った写真と共にお話をしてくれました。

海も山も川もある松江の、身近に豊かな自然を感じる風景や水辺を活かしたイベントの様子などを紹介。その他、日本三大和菓子処であることや、コーヒーのお店と和菓子のお店が多い街並みのこと、人とのつながりも感じやすい街であることも教えてくれました。人とのつながりはゲストが働く上で大切にしていることの1つでもあり、松江市という場所により興味がわくお話となりました。

◎暮らすと働く場所が島根になるまで

桐山さんの島根との最初のキッカケは、住むことになる3年前の山陰旅行。

滞在中の食べものが美味しかったことで、戻ってからも島根のお米を買ったり食材で生活に島根を取り入れられるものは入れようという意識はあったそうで、その時はまだ住むことは想像していなかったと言います。

都内で働いていた彼女は、そんな中体調を崩してしまいます。それを機に、暮らしを大切に働くなら自宅と職場の往復では良くないなと思っていたそうです。
都内で行われる島根のイベントには顔を出し、東京にいる時から移住の先輩と話していた彼女は、知らない場所にぽつんと転職する形より、仕事を通してその地域や人とも関われるということで、地域おこし協力隊になります。

仲間がいる状態で働ける環境と、松江市の協力隊のシステムが地域資源活用につながるならばどんなやり方でもOKというフリーミッション制で、自分が決めたものに取り組めるのが桐山さんには合っていたのだそうです。

暮らし始めてモヤモヤしていた時期もありましたが、今となっては仕事に限らない様々な関わりができたことで、楽しい人たちと美味しいものを囲む幸せを感じられる生活は最高とお話していました。

◎おすすめの場所とご飯の紹介

▼おすすめの場所

島根県芸術文化センター グラントワ https://www.grandtoit.jp/
日本海のある風景 南の島のような青い海(日本海)
目で耳で感じる、五感が働く場所がいい
熊野大社 http://www.kumanotaisha.or.jp/
宝箱さんのお茶畑

▼おすすめのご飯

新鮮な食材の数々(お魚、お野菜、お肉、乳製品も)
先輩・森脇さんのお店 安分亭 https://www.facebook.com/anbuntei/
鍛冶屋と料理 http://www.kajiyatoryouri.com/about.html

オススメを聞いて、彼女の暮らしには松江市の素敵な場所やご飯だけでなく、好きな理由や出会いなども紐解くと、暮らしの中で大事にしていることやその先に見える人とのつながりや暖かさも感じられる時間となりました。

◎桐山さんが日常で大事にしていること

地域おこし協力隊では、フリーミッションであったこともあり、何をやるの?を問われる機会も多くプレッシャーに感じることもあったと言います。そんな日常の中で、ありたい自分を保てる状態でいることは重要という気付きがありました。「この人と何かやりたい」とワクワクしながら、「一緒にやろう!」と声をかけあえるように、余白のある環境と仲間づくりが大事とお話してくれました。

人と人とのつながりは自分だけで留めずに、自分がしてもらったようにご縁を巡らせていきたいという思いも強く感じました。自分のためだけにご縁を持っておくのはもったいないと、今の活動にもつながる桐山さんらしいお話でした。

年齢や性別、職種などの属性を超えて集まることで、次の面白いことが生まれる現場を体験してきた今の彼女だから、その架け橋としての役割が担えるのだと思います。

◎桐山さんとワークショップ

『SDGs de 地方創生』の公式ファシリテーターとしてのお仕事もしている桐山さんと一緒に、WORKは下記の2つを参加者の皆さんと行いました。

①身の回りのSDGsの活動

②自分の暮らしでありたい姿

SDGsの説明も優しく寄り添った形でわかりやすかったこともあって、チャットの盛り上がりは、過去一くらいの賑やかさで、反応も含めこちらのワークもたくさんの書き込みが集まりました。参加の皆さんのありたい姿に、聞いていて幸せになるような回答も多く、ほっこりした時間が流れました。

桐山さんへの質問も、手を挙げてくださる方やチャット書き込んでくださる方も多く、時間ギリギリまで答えていきました。そこからさらに等身大の彼女の現在地のようなものがより深ぼれたように思います。

この先どうなっていきたい?という質問では、未来についてはそんなに描いてないという回答から、自分が想像する未来が人との出会いで作られていくという理由だったり、手の届く人からハッピーになったらいいなという思いを知れました。

▼SDGs de 地方創生

オンラインイベントは今回で11回目をむかえ、島根県と首都圏をつなぐ中で生まれたご縁は広がりながら続いています。桐山さんの活動もそうですが、継続的にしてきたことでつながりよりつながりが強くなるこのシリーズも、誰かの島根の日常を届けることを架け橋にこれからもなっていきたいと思います。

この記事を書いた人