【イベントレポート】暮らしを育てる『島根の日常』~日々の暮らしを紐解く「梅仕事」を教えてもらおう〜

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◎島根の日常に目を向けてみた理由
「暮らしを育てる」ということで、意識したのは観光や誰もが知っている島根ではなく、そこに住んでいる方の日常をお届けすることでした。
背景にはコロナ渦で自粛期間も経て、自分の暮らしや家族との暮らしや住んでいる地域など、本当に必要なものは何かを考えさせられたり、暮らしを見つめ直すことをした人が多かったのではないかと感じたところにもあります。

参加者の皆さんは、島根への移住を考えている方や、以前島根を訪れてとても良かったのでという方など、参加者の3分の1は島根にいらしたことのある方でした。今回は何が気になって参加されたかをお伺いすると、「島根の暮らし」「梅仕事」「森脇さん(移住者であるゲスト)のお仕事」などに興味を持たれた方が大多数でした。

◎森脇香奈江さんの島根県松江市に移住したキッカケ
広島県で管理栄養士としてドラッグストアに13年勤務し、2016年4月に島根県松江市の地域おこし協力隊に着任したことで移住をされた森脇さん。
地域おこし協力隊任期終了前の2018年11月に同期2人で「合同会社弐百円」を立ち上げ、現地の方との関わりの中でできることを探しながら活動をされています。

◎この町を自分が変えてやる!のではなく、共に暮らすことを大切に
移住をしてすぐは、協力隊としてその町を知るために色んな場所に出向き、そこに住む方たちと丁寧に繋いでもらったそうです。その後もこの繋がりから助けられることも多く、時間はかかったけれど一番大切なことだったと森脇さんは言います。

お話中も「周りの方のおかげで」という言葉がたくさん出ていたのも印象的で、この繋がりが大切だという気持ちがとても伝わりました。
移住を考えている方の中には、移住先の町を自分が変えてやろうという方もいるようですが、それでは上手くいかないケースが多いのだそうです。そんな中、人と人の繋がりを大切にすることで周りから支えてもらっているという森脇さんが心掛けているのは「地元の方を主役に、自分はそのお手伝いをする」こと。まさに地元の方と一緒に「暮らしを育てる」をしながら過ごしている様子がみえました。

◎みんなで梅仕事、作業しながら深まる繋がり
事前にご予約された方には、森脇さんより梅仕事に必要なセットがメッセージも添えられ送られました。原さんからも、島根のことがより伝わるように厳選された冊子もこの中には入っており、お二人のひとりひとりへの気遣いがうれしいセットです。

手順にそって、オンライン上リアルタイムで行われる梅仕事。
説明してくれているのは、島根にいる森脇さんだと忘れてしまうくらいの距離感でアットホームな雰囲気でした。
チケットによって、梅仕事を体験する方とそれを見て楽しんでいただく方とおりましたが、作業中も使っている島根で採れた梅について森脇さんがお話してくださり、作業を追いつつどちらも楽しめるという一体感もありました。

◎梅仕事作業を経て、島根ともつながった一体感
梅仕事を手順通りに進めながら、梅の状態や氷砂糖の量など細かいところまでリアルタイムで質問がくる中、丁寧に森脇さんが答えてくださいました。それぞれ違う場所にはいるけれど、一緒に同じものを作っているということで、皆さん満足そうに取り組んでいらっしゃいました。

その様子を見ていた参加者の方も、一緒に作りたかったなどの感想もありました。是非現地に今度は行ってみたい、梅を採るところから梅仕事をしたい、梅畑のおじいちゃんのお手伝いをしてみたいなどなどチャットでもお声をいただけました。

梅仕事はこれで終わりではなく、毎日振って混ぜること・どんどんその梅の姿が変わって行く様を見守ること・そして美味しくいただくまでと続きます。

今回この機会を通して、島根を知ってもらえ参加者との心の距離が近づきました。梅仕事と同じく、皆さんと出会えた今日もこれで終わりではなく、繋がっていける一歩になったと思います。島根の皆さん・参加者の皆さんとが繋がる暮らしを、これからも一緒に育てていけたらと思います。

グラフィックレコーディング
高田有菜
https://note.com/tktyn?fbclid=IwAR3Iz63xQooog6S8vrN1KLtHf0adpV2jAjCIV6N2EQDoFz8MXSGtPF9GKeQ





この記事を書いた人

シバタダイスケ