【イベントレポート】TOKYO ISLANDS MEETING Vol.5 式根島の恵みと暮らし〜地元の食材を使った美味しいものの魅力を探る

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「TOKYO ISLANDS MEETING」も第5回、折り返し地点となりました。今回は式根島で地元の食材を使った美味しいものを提供している方々にスポットを当てました。

式根島は都心から約160キロの距離にあり、自治体としては新島村にあたります。お隣の新島とは農産物も文化も共通点が多くありますが、式根島は東京の島の中で唯一のリアス式海岸であり海の幸に恵まれていること、天然温泉が湧いていて海の絶景を見ながら露天風呂に入ることができる場所があることなどが大きな特徴です。

最初のゲストは池村理恵さん。島の「コンビニ」ともいえる池村商店、店主の奥様です。大学時代、ダイビング部で式根島にやってきたことをきっかけに式根島の宿でアルバイトをし、ご結婚をされて島に移住してきました。伊勢海老やブダイなどの海の幸も有名ですが、式根島の海の幸を使った料理として有名なのが「たたき揚げ」です。新鮮な魚をすり身にして揚げたものですが、それぞれのお店で個性あるたたき揚げを提供しており島全体の名物のひとつとなっています。赤身と白身の魚をバランスよく入れるとちょうどいい味がでるのだとか。

続いてパン工房帆風(パンプー)の藤井知浩さんと藤井悠子さんのご夫妻。新島村では昔から「あめりか芋」と呼ばれる白いサツマイモが主食となっていましたが、これを自家栽培し干し芋にしたものがパンの酵母の元になっています。現在では誰もが美味しいと思える帆風のパンですが、芋を発酵させるための量や温度など試行錯誤を重ねて作り上げました。クセがなく、どんな材料にも合わせやすい味も特徴です。

「東京諸島を味わえる」というキーワードも大事にしており、他の島の食材とのコラボレーションもおこなっています。今回は参加者の先着50名様に帆風のお楽しみボックスをプレゼントさせていただきましたが、フルヒテブロートのドライフルーツは小笠原のラム酒と新島の焼酎「羽伏浦」に漬けたものであったり、新島あしたばパウンドケーキは新島産明日葉ペーストと焼酎「羽伏浦」を使っていたり、など他の東京の島々の美味しいものを厳選して組み合わせています。今後は東京諸島の美味しい食材とさらにコラボレーションした商品を作っていきたい、と意欲的に語っていらっしゃいました。

パウンドケーキは通販サイト「島ぽち」から入手することができますよ!

●「島ぽち」パン工房 帆風のページ https://shimapochi.tokaikisen.co.jp/panpu/

都会のような便利なものはないけれど、島の素材から工夫して美味しいものを生み出すことはできます。創意工夫を重ねて、オリジナルなものを作り出す熱意には胸を打たれるものがありました。

そんな式根島も、今ではインターネット環境が良くなり、通販もスムーズに届くようになったので昔ほどの不便さは感じないそうです。仕事ができるスペースの整備もされ、ワーケーションにも力を入れていますが、そちらの話題は「TOKYO ISLANDS MEETING Vol.8 観光だけでは味わえない式根島の楽しみ方~島の人々と交流するワーケーション~」のレポートにてお届けする予定です。

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